切ない話
楽しかった頃の写真です。
3月半ば、所用があり、1カ月ぶりに石垣島に行きました。
空き時間に、いつものダイビングショップを利用してダイビングです。
このダイビングショップは、島では老舗のショップです。
オーナーはうちの旦那さまと同い年です。
同い年ってこともあってか、気が合うようでした。
オーナー以外のスタッフは、綺麗な中年のお姉さんお一人です。
実の親子のように二人は仲が良くて、お姉さんもオーナーのことが好きなように見えました。
操船席で半ズボンをはいて、サングラスをかけたオーナーを見て、お姉さんは私達に「〇〇さん(オーナーの呼び方)格好いい。西部警察みたい💓」って言ってたんだよね。
私には「腹の出っ張ったオヤジ」にしか見えなかったけど。
いつも二人は一緒でした。
今回もショップとのやり取りは、彼女がしてくれると思っていました。
いつもなら、「明日のお弁当は何にしますか?」とLINEがあるのに、何の連絡もない。
ダイビング前日の夜遅くに、「明日は私はいません。」とだけ、LINEが来ました。
てっきり「用事があるから明日だけは船に乗らないんやろうね?」と思っていました。
それが…違いました。
彼女は突然辞めていたのでした。
あまりの驚きに、私達二人は無言になってしまいました。
2月に彼女に会った時は、退職願をすでに出していたらしいのです。
1月末尾に、「私、2月末で辞めます。」って言ったらしいです。
寿退職でも、赤ちゃんが出来ちゃったでもなく、どうも引き抜きのようでした。
昨年の春、船に乗った時、妙な男性が(他のショップのオーナー)同船してたことを思い出しました。
とっぽい兄ちゃんでした。
お姉さんとは、仲も良さそうでした。
「この前の〇び〇のあいつですか?」
「そうみたい。家も〇び〇(島の中部)に黙って引っ越してた。
男が出来たら、変わるんだよ。
感じが変わってきたなって思った時があったんだぁ。」
ダイビング業界では、突然の退職はご法度です。
なんせ人手不足なのに…まして、二人きりで営業してたじゃん。
今は、ゲストを5名までに制限してるみたい。
ド素人の中年のお姉さんをダイビングスタッフとして雇って、4年近く育ててこの仕打ちです。
今回会った時、オーナーは老けちゃって「じいちゃん」になっていました。
お姉さんがとっぽい兄さんの所で上手くいかなくて、オーナーのところに戻ってきたら、彼は受け入れるんでしょうか?
うちの旦那は「彼女は水(ダイビングじゃないよ)にいたから、平気で帰ってくるかもね?俺はありえんわ!」と言いますが、オーナーは優しいから、たぶん受け入れちゃうかな?
私なら帰って来れないけど、世界が違う人はできるんかなぁ?
本当に切ないです。
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