ひとりの時間が、恋を優しくしてくれた
若い頃の恋って、どうしてあんなに一生懸命だったんだろう。
相手の気持ちを確かめたくて、つい追いかけたり、
LINEの返信ひとつで心がざわついたり。
“好き”のはずなのに、いつの間にか試合みたいになって、
疲れてしまった恋もあった。
でも、今はもう少し穏やかでいたいと思う。
追いかけるより、惹かれ合う。
頑張るより、自然でいられる。
そんな恋のほうが、心が静かであたたかい。
恋をすると、つい相手に合わせすぎてしまうもの。
無理して時間をつくったり、相手のペースに巻き込まれたり。
昔の私もそうだった。
でも今は、ひとりで過ごす時間も恋の一部だと思えるようになった。
「ごめんね、今日は少しゆっくりしたくて。」
そう言えるようになったのは、たぶん歳を重ねたおかげ。
若い頃は、断ることが怖かった。
“嫌われるかも”って思っていた。
今は、自分を整える時間があるほうが、
相手にもやさしくなれると知っている。
ひとりの時間って、決して寂しいものじゃない。
本を読んだり、海を見たり、
誰にも気を遣わずにぼーっとできる時間。
そんな余白があると、心に風が通う。
恋って、「埋めよう」とすると逃げていくけど、
「空けておく」と、自然に流れ込んでくる。
だからこそ、今は空白を怖がらずにいようと思う。
駆け引きで動く恋より、信頼で育つ恋がいい。
追われるより、自然に惹かれる人でありたい。
恋をしていても、ちゃんと自分を大事にできる人でいたい。
そう思えるようになったのは、
きっと“ひとりの時間”を好きになれたから。
