ふざけんなよ!と思った日~ベビーシッター講習で感じた違和感とカスハラの現実
私は助産師です。
今の時代、少子化の影響もあって、助産師の仕事だけでは生活が成り立たないこともあります。
最近は、ベビーシッターやカウンセリングなど、いろんな仕事に手を出しています。
その一環で、先日ベビーシッター講習に参加しました。
その中で、どうしても引っかかる指導がありました。
「赤ちゃんの排気(げっぷ)を出すときに、背中を叩くのはダメ。さすり上げましょう。」
たしかに、強く叩くと可哀そうに見えるかもしれません。
でも助産師として、これまで何百人もの赤ちゃんを抱いてきました。
背中を優しくトントンと叩いて排気を促す必要がある子もいます。
“叩く=悪い”ではなく、赤ちゃんの体質や姿勢、授乳のタイミングによって対応を変えるのが、本来のケアだと思っています。
講習では、利用者アンケートの事例も紹介されました。
「抱っこひもを勝手に使われた」
「長さが変わっていたのが嫌」
「哺乳瓶を勝手に洗われたのが嫌」
安全や衛生のためにした行動が、
「勝手にされた」と受け取られてしまう。
この仕事の難しさを、改めて感じました。
正直、心の中では思いました。
「お金を払っているからって、何を言ってもいいの?」
同時に「信頼関係を築く難しさ」も痛感しました。
シッターも親も、赤ちゃんを想う気持ちは同じ。
だからこそ、お互いの“正しさ”がぶつからないように、
言葉と心を丁寧に交わしていくことが大切なんだと思います。
結局のところ、これはカスハラの問題でもあり、
お互いの関係性の問題でもあるのかもしれません。
「信頼できる相手」だと思えたら、同じ出来事も、受け取り方がまったく違ってくる。
命を預かる仕事にこそ、敬意と信頼、そして“対等な関係”が必要。
講習を通して、そんな当たり前のことを改めて考えさせられた日でした。
